12/08/2026
いつもだだ商店 だだ食堂をご利用下さり、誠にありがとうございます。
巷では知られた話ですが、太田家にはエアコンがありません。冬は薪ストーブひとつで心地よく過ごせているのですが、ここ数年の酷暑日に、いよいよエアコンか⁉️と心が揺らいでいる私達(ワンちゃん含むw)、なのですが、朝晩が少し涼しくなると"まっ、何とかなるか!"と熱りが冷め、一旦保留を何年も繰り返していおります。
すっごいしんどい日も確かにあるのですが、その分夕暮れ時にそよぐ風や、乾いた土を湿らす夕立ちの匂いとその後の温度変化が気持ちを鎮めてくれること、そしてそれに気づけなくなる物足りなさから、なかなかエアコンなし生活をやめられずにおります(笑)
さてさて、暑い夏に食欲を増させてくれる冷た酸っぱい一皿、だだでもお馴染みとなりましたカルピオーネ! お肉にお魚、お野菜と何でもお酢でマリネする日本でいう南蛮漬け。
2年前の夏のイタリアツアーで、行く先々でご馳走になったお料理で、とてもシンプルなのに各家庭でニュアンスが異なっていたことにも魅せられ、それから毎年この時期になると食堂でも"だだのカルピオーネ"としてご提供するようになりました。
家庭料理としては鶏むね肉が一般的なようで、どこもむね肉をたたいて薄くのばしたもので仕込み、それをキンキンに冷やして食べてさせてくれました。
唯一、ピエモンテのラッセッラという造り手で供されたものがもも肉で、見た目的には日本の唐揚げそのもの! 末っ子遊生の食べっぷりが、その旅いちだったのでは⁉️と思うほど周りの大人の分まで平らげていたのを、つい最近のことのように覚えております。
この造り手は、畑から醸造、ジャム各種と瓶詰めトマトの製造、レストランにお宿の切り盛りまで、肝っ玉母さんとその息子4人が、チーム一丸となってかしましく稼働させています。それぞれが得意分野を任され、兄弟,親子ならではの阿吽の呼吸のやり取りで訪れる人達を楽しませてくれる、とてもハッピーな一家です。
チームラッセッラでお料理を担当していたのが三男で、あの日の"唐揚げ風カルピオーネ"を作ってくれていたのも彼だったのですが、先日訃報が届き、不慮の事故で亡くなられたと…あまりにも強い絆で結ばれてきた家族だっただけに、欠けてしまった穴が埋まるはずがないこと、それを想像するだけで脱力感でいっぱいになってしまいました。
ですが、彼ら家族も歩みを止めるわけにはいかず、気持ちを奮い立たせているに違いなく、残された家族の思いと、あの夏の彼ら家族と過ごした光景を心に焼き付け、あのお味を思いお越し、作ってみよう!となり今週のメニューが立ち上がりました。
もしかしたら、子育てをしながら厨房に立っていた肝っ玉母さんが、やんちゃな4兄弟を満足させるべく出来上がったメニューだったのかしれませんね(涙)
玉ねぎにお酢と水、あとほんの少しの甘み(今回は季節仕事の副産物杏子のシロップ)という実にシンプルなレシピなだけに、美味しいお酢がかぎとなるお料理です。今回は、かるーくマリネした目玉焼きとローストトマト(ラッセッラ ペラーティ)と共に、お子さまにも食べていただきたい一皿に仕立てました!
食後のかき氷も各種取り揃えております!
ご家族でのご来店、心よりお待ちしております。
厨房たえこ
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