珈琲と本と音楽 半空

珈琲と本と音楽 半空 珈琲と本と音楽 半空 昼1時~深夜3時 定休日 日曜日

店内の音楽を連ねていくときは、1枚のアルバムから1曲だけを使ったり数曲の流れを使ったりする。だけど、最初から最後まで1曲も捨てることのできない、つまり、いつも丸ごと1枚を使うアルバムもある。今日の夕方、〈ルーツレコード〉にダニー・ハサウェイ...
17/09/2026

店内の音楽を連ねていくときは、1枚のアルバムから1曲だけを使ったり数曲の流れを使ったりする。だけど、最初から最後まで1曲も捨てることのできない、つまり、いつも丸ごと1枚を使うアルバムもある。今日の夕方、〈ルーツレコード〉にダニー・ハサウェイの『ライヴ』が入荷しているのを見つけて買い求めた。すでに持っているけど、姉妹店用にもう1枚。

Donny Hathaway『Live』(1972年)

月にいちど半空で本の交換会を開催している中川くんは、〈外海書房〉という屋号で移動式の古本屋を営んでいる。最初にその字面を目にしたとき、外海、の読みかたを考えた。がいかい、げかい、そとうみ、そとめ、どれだろう。ぼくは分からないことを分からない...
16/09/2026

月にいちど半空で本の交換会を開催している中川くんは、〈外海書房〉という屋号で移動式の古本屋を営んでいる。最初にその字面を目にしたとき、外海、の読みかたを考えた。がいかい、げかい、そとうみ、そとめ、どれだろう。ぼくは分からないことを分からないまま頭のなかに留めておくことが好きなので、長いあいだ中川くんに会ってもその読みかたを質問せずにいた。あるとき、珈琲を飲みに来ていたお客さんが、「この本はそとうみ書房で買って〜」と言っているのを聞いて、はじめてその読みかたが判明した。ぼくがいちばん可能性の高いと思っていた読み方は、そとめ、だったけど違っていた。それからは、外海、と名付けた理由を新しい問いとして頭のなかに留めている。

中川隼(外海書房)くんのページより引用↓

外海書房という移動古本屋を始めたのは六年前だ。溜まりすぎた蔵書をブックオフに売るのも何だかな、と思い、街中のフリーマーケットで販売を始めた。

本が売れていくのも楽しかったが、それ以上に本を通じて足を運んできくれた人々との会話が心地よかった。今でも活動を続けられているのは、読書という個人的な営みの先に、人や社会との具体的な交流があったことに、思いがけない喜びを覚えたからだ。

去年の夏に、読書会のイベントをしたいと半空に声をかけた。そしてただ本を読むのではなく、お互いに本を持ち寄り、それぞれの本を交換し合うことに決めた。これまでの会では、大事な行に丁寧に付箋を貼った本を持って来た方や、自作の栞を挟んだ本を持って来た方などにも出会えた。

たまたま手に取ってハマらなかった一冊を、かつての僕のようにブックオフに売ろうとしていたら、このイベントを知って参加を決めた方もいた。紙の本と参加者自身がそこにいる空間には、本とその人にまつわる会話が自然と生まれていく。僕はこの緩やかな縁を大切にしていきたい。月末の日曜を目途に、定期的に開催していきます。ー中川隼                                                                                                 

日 時|9/27(日) 13:00〜 ※約1時間半
会 場|半空
住 所|香川県高松市瓦町1-10-18 北原ビル 2F
持ち物|交換用の本1冊(1冊以上でも可)
参加費|無料(要ワンドリンクオーダー)
予 約|087-861-3070(半空)

小説に登場する人物の名前が偶然自分の近しい人と同じだった場合、頭に浮かぶのはその近しい人の姿だ。パク・ソルメの小説を読んでみようと思ったきっかけは、その効果を偶然ではなく故意に体験してみようと考えたことだ。この本を本屋で見かけて何気に手に取...
14/09/2026

小説に登場する人物の名前が偶然自分の近しい人と同じだった場合、頭に浮かぶのはその近しい人の姿だ。パク・ソルメの小説を読んでみようと思ったきっかけは、その効果を偶然ではなく故意に体験してみようと考えたことだ。この本を本屋で見かけて何気に手に取り軽くめくってみたら、堀川くんと同じ名前の人物が重要な役割を果たしていることが分かって買うことに決めたのだった。読んでいくと、子どものころ飼っていた犬を思い出させる描写もあって感慨深くなった。その話を堀川くんにしようとしたら店が混んできたので、「休憩時間にめくってみて」と言って手渡しておいた。

著/パク・ソルメ 訳/斎藤真理子『影犬は時間の約束を破らない』(河出書房)

深夜1時ごろ、お客さんが扉を開けるたびに焼きたての珈琲の香りが店内に流れこんでいた。休憩時間になって3階の焙煎室をのぞいたら、ちょうどタンザニアが釜から上がったところだった。陸矢くんに「煎りたての豆でコーヒー入れましょうか」と言われたので甘...
13/09/2026

深夜1時ごろ、お客さんが扉を開けるたびに焼きたての珈琲の香りが店内に流れこんでいた。休憩時間になって3階の焙煎室をのぞいたら、ちょうどタンザニアが釜から上がったところだった。陸矢くんに「煎りたての豆でコーヒー入れましょうか」と言われたので甘えることにした。

終電の時間を過ぎるとお客さんの出入りが落ち着いてくる。いつもこのタイミングで箒とちりとりを持って表へ出る。自転車を整理したりゴミを集めたりしながら、通りに異変がないかをチェックする。階段の上り口にスケートボードが置かれてあった。そのサイズが...
12/09/2026

終電の時間を過ぎるとお客さんの出入りが落ち着いてくる。いつもこのタイミングで箒とちりとりを持って表へ出る。自転車を整理したりゴミを集めたりしながら、通りに異変がないかをチェックする。階段の上り口にスケートボードが置かれてあった。そのサイズが空いたスペースにフィットしていて、いつもそこで主人を待っているかのような佇まいだった。

〈波のりラジオ〉に出演する前日は、紹介したい本のコピーを取って、オレンジの蛍光ペンで伝えたい箇所を、黒のボールペンでとくに伝えたい箇所をマーキングしていく。池田晶子という名前に聞き覚えはあったけど、書かれたものを読んだことはなかった。先週、...
11/09/2026

〈波のりラジオ〉に出演する前日は、紹介したい本のコピーを取って、オレンジの蛍光ペンで伝えたい箇所を、黒のボールペンでとくに伝えたい箇所をマーキングしていく。池田晶子という名前に聞き覚えはあったけど、書かれたものを読んだことはなかった。先週、古本屋で何気なく買い物かごに放り込んでいった十数冊の本の中に、『14歳からの哲学』があった。自分はすでに45歳だから早めに読もうという意識がはたらいて、最初にこの本を手に取ってめくり始めた。すると、池田さんが考えていることと自分が普段考えていることがあまりにも似ていて可笑しくなった。ぼくも子どものころから、いま頭のなかで喋っているのが自分だとしたらそれを聞いているのは誰なんだろうとか、意識して足を動かそうとしていないのに正確に足が動いているのはなぜなんだろうとか、経験したと思っている過去は本当に存在したのだろうかとか、人にはちょっと話しにくいようなことをずっと考える癖があった。いや、今もそうだ。この本を読み終えて、カバーの折り返しを見ると、笑顔の池田さんの写真と略歴があって、最後に「2007年2月23日、没」と書かれてあった。いちど会って話してみたかった。

岡田が毎回テーマを決めて本を紹介しています。放送後1週間はラジオアプリ『radiko』でもお聞きいただけます。

番組|波のりラジオ
放送日時| 9/12(土)10:10頃から
放送局| RNC西日本放送 FM90.3 / AM1449

〈 波のりラジオ 〉
https://radiko.jp/share/?t=20260912100000&sid=RNC

雨が降る夜に決まってやってくるお客さんがいる。静かにドアを開けて、「窓際のカウンター席は空いてますか?」と尋ねてくる。空いていたらすぐに案内して、先客がいたら空いたタイミングで移動してもらう。なぜそのお客さんがこの席にこだわるのかが知りたく...
09/09/2026

雨が降る夜に決まってやってくるお客さんがいる。静かにドアを開けて、「窓際のカウンター席は空いてますか?」と尋ねてくる。空いていたらすぐに案内して、先客がいたら空いたタイミングで移動してもらう。なぜそのお客さんがこの席にこだわるのかが知りたくなって、自分も雨の夜にその席に座ってラム酒を飲んでみた。窓の隙間からは雨音が聞こえて、窓ガラスには街の灯りが浮かび上がり、背中の遠くからはお客さんの楽しげな会話が聞こえてくる。なるほど、ひとりの時間を邪魔されることなく柔らかな気配にすっぽり包まれて、とても心地いい。

ぼくがはじめて働いたのは16歳の夏だった。求人誌の中に近所のうどん屋を見つけて電話をかけたら、「履歴書を持って面接に来てください」と言われたので、スーパーの片隅に置かれた証明写真機に入り何枚かの写真を撮った。そのあと隣の本屋で履歴書用紙を買...
09/09/2026

ぼくがはじめて働いたのは16歳の夏だった。求人誌の中に近所のうどん屋を見つけて電話をかけたら、「履歴書を持って面接に来てください」と言われたので、スーパーの片隅に置かれた証明写真機に入り何枚かの写真を撮った。そのあと隣の本屋で履歴書用紙を買い求めて、見本にしたがって手書きで記入した。2枚は書き損じて3枚目で納得いくものができたので、履歴書在中と印字された封筒に入れて面接を受けに行った。緊張していたので面接で何を聞かれたかは覚えていないけど、無事に採用されて働くことができた。初日は、身なりの整えかたや、「いらっしゃいませ」の声の出しかた、配膳の仕方を教わった。出勤日を重ねるごとに、働くことの楽しさを体で知った。いまは自分が面接をする立場になったけど、面接中にはいつも、あの日うどん屋で面接を受ける自分の姿が思い出される。半空では一緒に働いてくれるメンバーを募集しています(若干名)。飲食店経験のなかった人や、働くことが初めてだった人も働いています。ー半空代表 岡田陽介

《 スタッフ募集中 》※若干名 採用が決まり次第募集終了

半空では一緒に働いてくれるメンバーを募集しています。将来自分のお店を持ちたい人、カフェやバーが好きな人、飲食店での経験はないけど働いてみたい人、珈琲が好きな人、本が好きな人、音楽が好きな人、好きなことを仕事に活かしてみたい人、珈琲や本や音楽に関心がある人など、興味のある方は、ご連絡のうえ履歴書をご持参ください。年齢・性別・経験は問いません。

職務内容|接客・ドリンク作り・配膳・皿洗いなど
勤務時間| ご相談ください
給  与| 時給1,036円〜 ※22:00以降 1,295円〜
昇  給| あり
社員登用| あり
勤務場所| 半空・SALON NAKAZORA
担  当| 佐藤 (半空店長)
電話番号| 087-861-3070

デイヴ・リーブマンがコルトレーンの曲を演奏したアルバムはパッと思いつくだけで6枚ある。『ジョイ』はオーケストラをバックに制作されていてアンサンブルも楽しめる。ライナーノーツによるとリーブマンは、「私は60年以上、コルトレーンを追いかけてきた...
07/09/2026

デイヴ・リーブマンがコルトレーンの曲を演奏したアルバムはパッと思いつくだけで6枚ある。『ジョイ』はオーケストラをバックに制作されていてアンサンブルも楽しめる。ライナーノーツによるとリーブマンは、「私は60年以上、コルトレーンを追いかけてきた。今までの私があるのは、そしてこれからの私があるのも、彼のおかげだ」と語っているという。

David Liebman『Joy -The Music of John Coltrane』(1993年)

森本哲郎が書いた、『ぼくの旅の手帖』というタイトルの世界各国で飲んだ珈琲にまつわるエッセイ集を読んだ。〈サン・ミッシェルのいいカフェ〉のなかに、日本の家は開放的だけど街は閉鎖的、ヨーロッパの家は閉鎖的だけど街は開放的、というようなことが書か...
05/09/2026

森本哲郎が書いた、『ぼくの旅の手帖』というタイトルの世界各国で飲んだ珈琲にまつわるエッセイ集を読んだ。〈サン・ミッシェルのいいカフェ〉のなかに、日本の家は開放的だけど街は閉鎖的、ヨーロッパの家は閉鎖的だけど街は開放的、というようなことが書かれてあった。つまり日本の喫茶店は部屋的性格で、ヨーロッパのカフェは広場的性格だという。なるほどぼくも旅先でついつい引き寄せられるのは、奥まっていて街と隔たりを作っているような店だし、自分が店を作るときも同じ感覚だ。

住所

760-0052
Takamatsu-shi, Kagawa
760-0052

営業時間

月曜日 13:00 - 03:00
火曜日 13:00 - 03:00
水曜日 13:00 - 03:00
木曜日 13:00 - 03:00
金曜日 13:00 - 03:00
土曜日 13:00 - 03:00
日曜日 13:00 - 03:00

電話番号

087-861-3070

ウェブサイト

アラート

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