The Opener株式会社

The Opener株式会社 シャンパーニュ・ルラージュ・プジョーの正規輸入代理店です。Importing Champagne Lelearge-Pugoet. Running a champagne and wine bar in Roppongi, Tokyo.

東京都港区六本木にて、姉妹でシャンパーニュの輸入販売を行っております。業務卸・小売販売を行っております。また、同エリアで、シャンパン&ワインバーLa Chandelle & Studio La Chandelleを経営しております。
Champagne importation, wholesale and retail.

今年、シャンパーニュの収穫開始が史上最早(8月6日~)だったハナシの続きです。タイミングのずれは、働く人たちにも小さくない影響を及ぼしています。まず、阿鼻叫喚の『バカンス返上』について。フランスは、年間5週間の有給休暇取得が、法律で義務づけ...
16/09/2026

今年、シャンパーニュの収穫開始が史上最早(8月6日~)だったハナシの続きです。タイミングのずれは、働く人たちにも小さくない影響を及ぼしています。まず、阿鼻叫喚の『バカンス返上』について。フランスは、年間5週間の有給休暇取得が、法律で義務づけられている幸せの国です(日本は年にたった5日……)。有休はいつどんなふうに消化しても自由なのですが、多くの人・家族は、7月末から8月末の間に、2~4週間まとめて取って旅行に出かけます。『フランス人はバカンスのために働いている』と言われるほど、この夏休みの旅は大事なイベントなのですが、『社長、大変です!!シャルドネがもう熟れ熟れで、すぐに摘まなきゃです!』と、留守番の従業員から電話がかかってくると、どこにいようと飛んで帰らなければなりません。『マジかよ』『ざけんな』『チッ』と、不満足ハンパなしですが、ブドウの収穫は、ワイン造りにおける最重要判断なので、人任せにはできません。かくして、ストレスホルモンであるコルチゾールが、イライラ全開の社長の副腎皮質から大量かつ持続的に分泌されると、いわゆる脳汁(ドーパミン)の放出が抑制されてしまい、さらに不満足になった社長の自律神経は乱れに乱れ、結果としてシャンパーニュの味が落ちたらどうしましょう問題。

非常に深刻で痛ましい事故も、今年8月のシャンパーニュでは発生しました。収穫作業の最中に、ふたりの方が亡くなったのです。おひとりは、ブドウ畑の畝間に、意識不明の状態で倒れていた66歳男性(8月15日)。もうおひとりは、ブドウを運ぶトラックの運転席で亡くなっていた55歳男性(8月17日)。悲劇の起きた両日は、極端な気温ではなかったようなので、死因と暑さの因果関係ははっきりしないものの、9月だったら起きなかったんじゃないかと考えずにはいられません。

8月の収穫は、ニュー・ノーマルになりました。いずれ、7月に摘み取りが始まる年が来るでしょう。それでも、ワイン生産者は与えられた土地から離れられません。適応するしか道はないのです。我々飲み手も、生産者たちの努力を精一杯応援しましょう👍🍇✨

●話(中の人):都内某超高級ホテルでサービスする若手イケメンソムリエ。シャンパーニュに精通。

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シャンパーニュ地方での収穫作業が佳境を迎えています。え、まだ9月の初めだよ? そうなんです、今年はとっても早いのです。日本も暑かったですが、フランスでも6月中旬から40℃近い酷暑が続くという、とんでもない年になっています。シャンパーニュ地方...
03/09/2026

シャンパーニュ地方での収穫作業が佳境を迎えています。え、まだ9月の初めだよ? そうなんです、今年はとっても早いのです。日本も暑かったですが、フランスでも6月中旬から40℃近い酷暑が続くという、とんでもない年になっています。シャンパーニュ地方で一番早かった人は、8月6日に摘み取りを始めました。8月10日頃までには、収穫を始めた生産者の数が全体の半分を超え、8月20日頃まで動かなかったのはごく少数でした。これは、同地方の長いブドウ栽培の歴史の中で、最も早いシーズンになります。

スパークリングの産地はどこでも、ブドウを早めに摘みます。酸味を豊かに保ち、アルコール度数が高くなりすぎないようにするためです。しかしながらシャンパーニュ地方は、フランスのワイン産地の中で最も北に位置し、かつては『ブドウ栽培の北限』と言われていました。なので、8月に摘み取りが始まるなんてのは、異常事態なのです(一昔前までは、9月後半の収穫開始が通例)。なお、去年(2025年)の収穫開始は、今年よりも12日も遅い8月18日でしたが、それでも昨年の時点では『史上最早』でした。この加速度的な収穫開始日前倒しの背景にあるのが、地球規模での気候変動・温暖化なのは、言うまでもありません。

早い収穫・高い気温が、ただちにクオリティの低下につながるわけではありません。今年のシャンパーニュ地方は、春の霜のために収量が大幅に減りはしているものの、果実そのものは健全で、ワインの品質については楽観視する生産者も多くいます。とはいえ、8月上旬に摘まれた果実は、9月下旬に摘まれたかつての果実と、もはや同じモノとは言えません。収穫前倒しが徐々に進んだこの30年ほど、シャンパーニュの造り手たちは、さまざまな技術を駆使して、「これまでとは違う果実」から「これまでと同じワイン」を生みだそうと努め、成功を収めてきました。それでも、さすがに今年は極端です。今から仕込まれるワインが、これまでと同じかは誰にもわかりませんし、良くなるのか悪くなるのかもハテナ、何も変わらない可能性だってあります。最終的な判決が下るのは、2026年産シャンパーニュが十分に熟成する、10年、20年、30年後になるでしょう。

一年重ねてきた努力の、文字通りの実りを手に入れる収穫作業。めでたく、晴れ晴れしい瞬間なのですが、今年はなんだか胸騒ぎが止まりません。ともあれ、結果オーライ、皆ハッピーなエンディングになるよう祈りましょう🙏🍇✨

●話(中の人):都内某超高級ホテルでサービスする若手イケメンソムリエ。シャンパーニュに精通。

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泡のワインといえばもちろんシャンパーニュ。とはいえ、世界にはシャンパーニュ以外の泡もあります。スペインのカバ、イタリアのフランチャコルタ、フランスのクレマンは、シャンパーニュと同じ製法で生産されていますし、アメリカやオーストラリアといった新...
19/08/2026

泡のワインといえばもちろんシャンパーニュ。とはいえ、世界にはシャンパーニュ以外の泡もあります。スペインのカバ、イタリアのフランチャコルタ、フランスのクレマンは、シャンパーニュと同じ製法で生産されていますし、アメリカやオーストラリアといった新世界諸国、最近では英国にも、そうした本格派スパークリングがあります。とはいえ、同じ土俵(製法)で戦う限りは、シャンパーニュは無敵艦隊で、他の追随を許しません。他国・地域の泡にも、シャンパーニュと同じぐらい素敵な銘柄はモチロンありますが、団体戦になると層の厚さが圧倒的なのです。
そんなシャンパーニュに、異種格闘技で戦いを挑み、大成功を収めているのがイタリアのプロセッコ(Prosecco)。ヴェネト州、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州というイタリア北東部の広い地域で造られる泡で、グレーラという白ブドウ品種を主に使います。シャンパーニュとは製法がまったく違い、簡単に言うとスピーディなお手軽方式。ブドウを収穫してから瓶詰めまでの期間が短いので、製造コストが安いぶん、ワイン自体も安価です。製造期間の短さは、風味の違いにもつながっていまして、爽やか、フルーティ、微妙に甘いと、なにも考えてなさげなお気軽感がパンパンに詰まっています。要するに、『泡を含むワイン』という点以外、シャンパーニュとは何も共通点のない動物なのです。
シャンパーニュのフランス国外輸出本数は、21世紀に入ってからの四半世紀、多少の凸凹がありつつも、ほとんど変わっていません(2025年統計で、750ml瓶換算約2.7億本)。プロセッコのほうは、同じ期間、超右肩上がりの成長を続けていまして、2025年度の輸出本数が6.7億本と、量では完全にシャンパーニュを凌駕するに至りました。とはいえ、ボトル単価はぜんぜん違います。シャンパーニュ・ルラージュ・プジョーのベーシック・キュヴェであるトラディション NVが、現在11,000円税込。プロセッコは、2,000円税込ぐらいがボリュームゾーンでしょうか。高級テンプラ店の最上級クルマエビと、庶民的な蕎麦屋のエビ天を比べるようなもので、輸出量の単純比較にはあまり意味がありません。
ワイン愛好家の中には、『原理主義者』と呼ぶべき人がときどきいます。『戦後のワインは飲まない』と公言する古酒マニアが、ワタシの友人にもおりまして、そのへんのワインバーなんかに連れては行けず、なかなかの厄介者です。そこまで極端ではないにせよ、『シャンパーニュ以外、泡とは認めない』という人は、決して珍しくないでしょう。しかし、そんなに狭量でなくてもよくないですか、とワタシは正直思います。ときには、厚い衣がつゆを吸った、蕎麦屋のエビ天が食べたい日もあるでしょうよ。プロセッコを飲めば、シャンパーニュだけが魅力的な泡ではないとわかると同時に、シャンパーニュの本質的魅力、気高さがより深く理解できるようになります。それはとてもハッピーな、ワイン生活の改善ではないでしょうか。以上、建設的な浮気のススメでした🥂✨

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ひとり、おウチでシャンパーニュを開けるとき、『全部飲みきれない』という事態はしばしば出来します。飲食店でシャンパーニュをグラスワインとして使っている場合も、一日の営業が終わった際、ボトルにいくらか残っているほうが普通です。シャンパーニュのコ...
05/08/2026

ひとり、おウチでシャンパーニュを開けるとき、『全部飲みきれない』という事態はしばしば出来します。飲食店でシャンパーニュをグラスワインとして使っている場合も、一日の営業が終わった際、ボトルにいくらか残っているほうが普通です。シャンパーニュのコルク栓は、一度抜いてしまうと、再度瓶口に押し込めません。したがって、シャンパン・ストッパーという気密性の高い専用の栓(1,000~2,000円程度で市販されている)を使って、再度封をしておくのが、長年人類が頼れる唯一の方法でした。栓をしないで放置しておくと、翌日には炭酸ガスがすっかり抜けてしまうので、とりあえずシャンパン・ストッパーを使うのですが、それでも泡の放出を完全に食い止められはしません。炭酸水のペットボトルを半分ほど飲んで、ふたたびキャップをして置いておいたときを思い出してください。そう、ボトル内の『飲んでしまった部分』、カラの空気の部分(ヘッドスペースと言います)に、液体から炭酸ガスが放出されてしまうのです。シャンパーニュといえば泡が命。気が抜けてしまうと、魅力は半減します。
この悩ましい問題は、2021年に発売された(日本では2022年)、『コラヴァン・スパークリング Coravin Sparkling』という器具で、とうとう解決をみました。コラヴァン・スパークリングは、専用ストッパーと、CO2充填マシン、ガスカートリッジの3点で構成されています。使用の流れはこうです。まず、シャンパーニュのボトルを開けて、好きなだけ飲んだあと、専用ストッパーを瓶口にはめます。次に、CO2充填マシンをストッパーに押し当てて、瓶内のカラの部分に外から炭酸ガスを吹き込んで完了です。充填される炭酸ガスが、シャンパーニュと同じだけの圧力になるのがミソで、そうすると液中に溶けている炭酸ガスが放散しません。メーカーは、『少なくとも4週間』は、飲みかけのシャンパーニュの泡と風味が保たれると謳っています。
おおすばらしい、テクノロジー万歳と叫びたいところですが、悩みのタネがコストの高さです。専用ストッパー、CO2充填マシン、ガスカートリッジ2個のセットが、メーカー直販サイトで売られているのですが、そのお値段は税込93,500円。『オホホホホ』と口に手を当て笑いながら、走り去りたくなります。しかも、ガスカートリッジは消耗品で、器具を使うたびに残量が減るのです。カートリッジはひとつ1,755円で、750mlのボトル7本分のヘッドスペースを置換できるそうですから、シャンパーニュ1本あたり250円ほど。液体自体の価格がシャンパーニュは高いので、許容範囲内のランニングコストとは言えますが、とはいえかなりの本数のシャンパーニュを飲み残さないと、導入コストも含めた回収はできません。
世の中には、『ひとりでシャンパーニュ1本飲み干すまで15分』みたいな豪傑がいまして、そういう人にはこんな器具必要ありません。が、そんなポルシェみたいな胃袋と肝臓を持っていない一般人の場合、このマシンがQOLを上げてくれる可能性はおおいにあります。日々の暮らしにもっとシャンパーニュを、もっとルラージュ・プジョーを。気の抜けたシャンパーニュにさようなら、です🥂✨

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シャンパーニュの猛暑対策、後編はワイン醸造時の工夫です。セラーにブドウが到着してからも、やれることは複数あります。まずは、マロラクティック発酵のコントロール。少し専門的になるのですが、ワイン醸造中にはふたつの『発酵』(微生物による化学変化)...
15/07/2026

シャンパーニュの猛暑対策、後編はワイン醸造時の工夫です。セラーにブドウが到着してからも、やれることは複数あります。
まずは、マロラクティック発酵のコントロール。少し専門的になるのですが、ワイン醸造中にはふたつの『発酵』(微生物による化学変化)が起きます。ひとつめはアルコール発酵で、ブドウ果汁中の糖分がアルコールと二酸化炭素に変わるプロセス。もうひとつ、アルコール発酵のあとで(時には同時に)起きるのが、マロラクティック発酵(マロ)で、こちらではワイン中のリンゴ酸が、乳酸と二酸化炭素に変わります。乳酸は、その酸っぱさがリンゴ酸の半分しかないので、マロを経たワインは、酸味が減ります。シャンパーニュ地方ではこれまで、酸の不足よりも過剰が問題だったため、ほとんどの生産者はマロを実施していました。しかし、温暖化によって状況が一変、現在ではマロを一部しか実施しない、あるいはまったく実施しない造り手が、着実に増えているのです(マロは、生産者が望めば、そのプロセスが起こるのを完全に制御できます)。
リザーヴワインの活用も、より重要になりました。シャンパーニュ地方では以前から、スタイルの一貫性を保つ目的で、過去の年に瓶詰めせず取り置いていたワイン(リザーヴ)を、新しいヴィンテージにブレンドしてきました。酷暑の年の、酸味が少々足りないワインに、酸の強いリザーヴワインをブレンドすれば、フレッシュさが補填されます。気温上昇は、全体のベースラインが高くなっているとはいえ、毎年フラットに暑いわけではなく、徹底的に気温が高い年と、そうでもない年が混在しているのが今の状況です。そんなわけで、リザーヴワインの戦略的活用が、以前にも増して重要になってきています。
最後が、ドザージュ(出荷前の糖分添加)の減量です。シャンパーニュには、甘口から極辛口までありますが、もっとも一般的なブリュット(Brut、辛口)でも、法規定上は1リットルあたり12グラムまでの糖分を含められます。これは、酸味と甘味はお互いが打ち消し合う作用をもっているからで、酸味が十分に強ければ、リットル12グラムの糖分が入っていても、甘いとは感じません。しかし、今日のシャンパーニュは、昔ほどシャープな酸をもっていません。ならば、その酸とバランスする糖分・甘さを減らしてもよいというのが道理で、実際、過去20年ほどで、シャンパーニュのドザージュ量は劇的に減りました。一昔前、リットルあたり9グラム程度が平均値だったのが、現在は6グラム付近となり、ドザージュ・ゼロ(瓶詰め時の糖分無添加)のキュヴェも日に日に増えています。ルラージュ・プジョーでは、ほとんどのキュヴェがドザージュ・ゼロです。
こうした生産者の工夫や努力は、きちんと結果に出ています。気候は変わりましたが、シャンパーニュの美味しさやスタイルは変わりません。歴史上、さまざまな苦難に襲われながらも、その都度乗り越えてきたDNAが、同地方のブドウ畑には組み込まれています。その気高きレジリエンス(しなやかな回復力)には、感嘆の念を禁じえません🥂✨

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今年、欧州各地が猛暑に襲われています。シャンパーニュ地方とほぼ同緯度のパリでは、6月24日に最高気温40.6℃が記録されました。パリ(北緯48.5度)は、東京(北緯35度)よりだいぶ北なので、通常なら夏の気温もずっと低いのです。しかしながら...
01/07/2026

今年、欧州各地が猛暑に襲われています。シャンパーニュ地方とほぼ同緯度のパリでは、6月24日に最高気温40.6℃が記録されました。パリ(北緯48.5度)は、東京(北緯35度)よりだいぶ北なので、通常なら夏の気温もずっと低いのです。しかしながら、21世紀に入って以降、激烈な暑さがフランス北部にも到来するようになってしまいました☀
シャンパーニュは、歴史的に寒冷な気候を前提とした飲み物です。ブドウが熟しにくく、通常のワイン(スティルワイン)に仕込むと、酸が強すぎる痩せた姿になってしまうため、泡を足したという経緯があります。つまり、気温上昇にともない、収穫時のブドウの熟度が上がると、ちょっとマズいわけです。さはさりながら、お天気ばかりは人の力で変えられません。そこで、シャンパーニュの生産者たちは、他の方法をあれこれ取り混ぜるようにして、この事態に対応しています。
まずはブドウ栽培上の工夫から。一昔前のセオリーは、『ブドウの房を陽に当てよ』でした。日光はブドウの成熟を促進するからで、そのために房回りの葉を人が手でむしっていたのです(除葉)。今ではこれが逆になりました。日傘よろしく葉を残し、房に影がかかるようにしています。このほか、詳しくは話しませんが、緑の枝の先(生長点)をわざと切らないようにするという新しいテクニックが、実験・実践されるようになりました。
ブドウを新しく植え直す際にも、温暖化対策は重要な留意事項になっています。いくつかあるのですが、消費者のもつイメージに最もインパクトを与えるのは、ブドウ品種の変更でしょう。シャンパーニュといえば、ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネのブレンド(またはいずれかの単一品種での仕込み)と、長いあいだ相場が決まっていました。しかし近年、その様子が少しずつ変化し始めています。具体的には、従前から法律上は認可されてきた、古代品種の見直しです。アルバンヌ、プティ・メリエといったマイナー品種たちは、王道三品種よりもゆっくり熟し、高い酸度を維持します。今から50年後、シャンパーニュ地方の主要品種は、これらに取って代わられているかもしれません。
そして、収穫の早期化です。過去30~40年で、シャンパーニュ地方におけるブドウの摘み取り開始が、3週間は早くなりました。かつては9月下旬、遅ければ10月に入ってから始まっていたのが、今では8月中のスタートが珍しくなくなっています。早く摘めば、たしかに酸度を高いレベルに保てるのですが、風味成分が十分に成熟していない場合もあるので、早いなりにベストタイミングを見極めるのが、なによりも大切です。
写真は、6月末に撮影された、ルラージュ・プジョーのブドウ畑。見たところ、健全に発育しているようですが、それでも猛暑によって、植物生理には大きな影響が及んでいるはずです。後編では、ワイン醸造における温暖化対策をお伝えします🥂✨

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ワインは舶来の酒です。日本にはじめて持ち込まれたのは、室町時代末期から戦国時代(15世紀末から16世紀)でした。ポルトガルからの宣教師たちがギフトとして持ち込んだワインを、織田信長も飲んだそうです。当時の日本でワインは『珍陀』と呼ばれていて...
17/06/2026

ワインは舶来の酒です。日本にはじめて持ち込まれたのは、室町時代末期から戦国時代(15世紀末から16世紀)でした。ポルトガルからの宣教師たちがギフトとして持ち込んだワインを、織田信長も飲んだそうです。当時の日本でワインは『珍陀』と呼ばれていて、これはポルトガル語で『赤』を意味する言葉の『Tinta』からきています。そう、当時の日本にやってきていたワインは、赤色だったのですね。
それでは、シャンパーニュが初めて日本に来たのはいつなのでしょう。どうやら、江戸時代を終わらせた黒船来航の主、ペリー提督が持ち込んだのが最初だったようです。1853年、浦賀に船団を停泊させたペリーは、江戸幕府の役人と友好的な交渉を行なう場として、船上パーティを開きました。肉料理とともに、フランス産シャンパーニュを振る舞ったと記録されています。今のシャンパーニュと比べれば、かなり甘かったせいもあるのでしょうか、幕府の役人たちは上機嫌で量も飲んだそうです。
19世紀の半ばのアメリカは、すでにシャンパーニュの得意市場になっていて、ヨーロッパ的贅沢の象徴として、富裕層にさかんに消費されていました。日本のお侍さんたちとはえらい違いです。しかし、それから170年余りが経った今、日本では毎年、大変な量のシャンパーニュが飲まれるようになりました。2024年の輸出量順位を見ると、アメリカ(2740万本)、英国(2230万本)に次いで、堂々の第3位(1240万本)に付けています。全体のボリュームもさることながら、プレステージ・キュヴェの占める比率が高いのが、日本市場の特徴。加えて、ルラージュ・プジョーのような、通好みのグロワー・シャンパーニュもちゃんと輸入されています。アメリカの現在の人口は日本の約3倍ですから、ひとりあたりのシャンパーニュ消費量でいうと、日本のほうが多いのです。ユーロ高・円安、物価急上昇という逆風の中で、これだけの量のシャンパーニュを飲んでいる日本人は、なかなか見上げたものではありませんか👏🥂✨
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爆速で進化する生成AI。東大医学部の入試に挑ませたところ、トップ合格してしまったというニュースが4月にありました。『世界で一番かしこい人』を超えるのは、もう秒読みですね。最新の生成AIは、ありとあらゆる分野で博士号取得者レベルと言われるだけ...
03/06/2026

爆速で進化する生成AI。東大医学部の入試に挑ませたところ、トップ合格してしまったというニュースが4月にありました。『世界で一番かしこい人』を超えるのは、もう秒読みですね。最新の生成AIは、ありとあらゆる分野で博士号取得者レベルと言われるだけあって、シャンパーニュについても、聞けばなんでも答えてくれます(とはいえまだ、ときどき大嘘をしれっとぶっこきますが)。これだけなんでも知っていて、こちらの欲しい情報を過不足なく与えてくれるAIがいるのだから、もはやあらゆる教育機関、幼稚園から大学院まで、ぜーんぶ不要になるよな、と考えがちなのですが、意外とそうではありません。よい子のみんなは今も、毎日元気よくガッコに行っています。なぜか。いくつか理由があるのですが、そのひとつが『初学者は、何を聞いてよいのかがわからない』問題です。生成AIはその構造上、こちらから質問をしないことには、決してその口を開きません。『自分が何を知っていて、何を知らないかを把握』させるのが、教育における重要な目的なのですよ🏫
このシリーズ投稿においても、シャンパーニュに関するさまざまな知識を、硬軟とりまぜてお伝えしてきました。が、その順序はかなりアトランダムで、体系だった形にはまったくなっていません。もし、あなたがシャンパーニュについて、基礎から応用へとちゃんと学びたい意欲あふれる人で、それでいてスマホを触る以上のことは一切したくないというノンビリやさんなら、ぴったりの講座があります。シャンパーニュの生産者団体CIVCがグローバルに提供するオンライン教育プログラム、『シャンパーニュ・エデュケーション』です。日本語版が、昨年末にローンチしました(『シャンパーニュ・エデュケーション 公式』で検索してください)。難易度別に3つのレベルがあって、修了するとCIVCの公式認定も得られます。情報提供の方法は、文字や写真・図版だけでなく、動画もありますし、クイズに答えたりもしながら、楽しく学べる作りです。生成AI時代だからこそ、ちゃんとキュレーションされた教育プログラムの価値が、より高まっているのだなとワタシは考えます。興味があれば、ぜひ一度サイトを訪れてみてくださいね。ワインは、知識が味わい良くし、体験の質を高めてくれる飲み物です。ルラージュ・プジョーがもっと美味しくなりますよ✍🥂✨
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なんの役にも立たず、平和な話題をひとつ。シャンパーニュ(あるいは飲み物全般)に含まれる果実香の種類によって、酸味の感じ方が変わるという話です。レモンやライムなど柑橘類の香りが豊かなシャンパーニュを飲むと、酸味が強く感じられます。逆に、洋梨、...
20/05/2026

なんの役にも立たず、平和な話題をひとつ。シャンパーニュ(あるいは飲み物全般)に含まれる果実香の種類によって、酸味の感じ方が変わるという話です。レモンやライムなど柑橘類の香りが豊かなシャンパーニュを飲むと、酸味が強く感じられます。逆に、洋梨、白桃といった、さほど酸っぱくない果実の香りだと、酸味は穏やかです。これは、含まれている酸味の量が化学的に同一でも、明らかな差として現われます。確かめたければ、炭酸水に同量のクエン酸を溶かし、そこにレモンと白桃のエッセンスを数滴垂らしたあと、飲み比べてみてください。驚くほど、酸味の感じ方がちがいますから。
この不思議な現象の背後にあるのは、脳の学習と無意識の予測というメカニズムです。私たちは過去に柑橘類の匂いをかぎ、果汁を舐めた際に『ああ、すっぱい』と感じる体験をしています。洋梨や白桃では、これが『甘い、甘酸っぱい』でしょう。脳はこの、香りと味わいの関連を学習し、記憶します。ひとたびこのつながりが完成すると、脳がレモンの香りを感知した瞬間、強い酸味を予測するようになるのです。その結果、舌が実際に受ける酸の刺激がブーストされ、より強く認識されてしまいます。
この現象、何か応用はできそうです。たとえば、桃のエッセンス(食用)を予め用意しておきます(100ml瓶が、2,500円ほどで購入可能です)。飲んでいるシャンパーニュについて、『酸が強すぎる』と感じられるときに、桃エッセンスを瓶口から数滴垂らしてやると、さほど酸っぱくなくなります。便利といえば便利です。ただ、ワタシ個人について言うなら、そんな小細工をしようとは思いません。エッセンスを入れると、アロマの構成も、味全体のバランスも崩れ、生産者が意図したワインではなくなるからです。だからワタシは、味が好みでなくても、その瓶は『勉強』と思って飲み干し、次から別の銘柄を買うようにします。最後に一言。ルラージュ・プジョーなら、アロマと酸味の結びつきは、いつもバッチリですよ🥂😃

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とても悲しく残念なお知らせです。4月14日の早朝、シャンパーニュ地方全土に霜が降りました。およそ40%の新芽が、この霜で凍死してしまったとの見立てを、シャンパーニュ委員会は発表しています。2003年の霜以来、最大級の被害であり、シーズン立ち...
06/05/2026

とても悲しく残念なお知らせです。4月14日の早朝、シャンパーニュ地方全土に霜が降りました。およそ40%の新芽が、この霜で凍死してしまったとの見立てを、シャンパーニュ委員会は発表しています。2003年の霜以来、最大級の被害であり、シーズン立ち上がりの時点において、大幅な収穫量の減少が確定してしまいました(春の霜害そのものについては、Vol.113で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください)。あなたが月給取りだとして、来月の給料がいきなり何割もカットされたら、どうしますか? それも、会社の経営不振や、あなたの職務怠慢といった納得できる理由もなしに。ブドウ栽培家が直面しているのは、まさにそうした不条理です。霜対策には大規模な手法から簡便なものまで、ハイテクから原始的な技術までいろいろありますが、究極的には神に祈るしかありません🙏
近年、シャンパーニュに限らず、春の霜被害は拡大傾向にあります。理由はこれまた地球温暖化で、冬の気温が十分に下がらないため、ブドウ樹の芽吹きが早くなっているのです。霜は、ある程度成長した芽を襲います。発芽していないつぼみの段階なら、霜にはやられません。気温上昇、昔に戻すのは叶わぬ夢かもしれませんが、本気でここらで止めないと、未来図は土砂降りです。強い危機感にさらされ、シャンパーニュの造り手たちは、地方をあげて気候変動対策、持続可能性追求に取り組んでいます。ルラージュ・プジョーももちろん、しっかりコミットしている蔵のひとつです🤞

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住所

六本木7-17-33 サナダビル 2
Minato, Tokyo
106-0045

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月曜日 10:00 - 18:00
火曜日 10:00 - 18:00
水曜日 10:00 - 18:00
木曜日 10:00 - 18:00
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+81364351630

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