31/05/2026
うつろいをとらえる
うつわがカクテルにもたらすものは、手に取った時や飲んだ時の質感はもちろん、見た目の素材感や色味、温かく感じるか、涼やかに感じるかなどの温度感もあると思います。
古来、日本人は料理や飲み物の舞台として、季節を少し先取るおもむきとして、またうつわそのものが持つ技法や歴史、物語などを彩りとして一つの美を追求してきました。
その原点は自然の移ろいや揺らぎを捉える事ではないでしょうか。
今回カクテルを作らせていただいた、石戸 生さんのうつわは「彩雲」。陽の光が空気中の水蒸気に当たって虹色に照らされる自然現象から名付けられています。その名の通り、淡いグラデーションをオリジナルの釉薬で表現された美しさと、雲や花のつぼみのような丸みのある形から、優しく柔らかく、複雑で綺麗な味わいのカクテルを合わせたいと思いました。
また温かみのある印象から、冷たいだけでなくホットカクテルとしても成り立つレシピを目指しています。
夏は一片の氷が釉薬の美しさを透かして見える楽しみと涼感を、冬は温めたうつわを両手で包み、ほっと一息つける安心感を感じて頂けると思います。
カクテル名はうつわの名前にちなみ、よく晴れた日の「うららか」から付けました。
自然の美しさを切り取ったうつわに、なじむ一品となれば嬉しいです。
#うつわとカクテル #石戸生 #陶器