04/06/2026
「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山」(持統天皇)
現代語訳: いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたようですね。夏になると真っ白な衣を干すと言いますから、あの天の香具山には(あのように白い衣がひるがえっているのですよ)。
背景: 新緑の季節、奈良の天の香具山に白い衣(ころも)が干されているのを見て、季節の移り変わり(春から夏へ)を視覚的に感じ取った様子を詠んだ名歌です。
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ」百人一首(36番)におさめられている、清原深養父(きよはらのふかやぶ)の有名な和歌ですね。
現代語訳夏の夜は短く、まだ夜が始まったばかり(宵の口)だと思っているうちに、あっという間に夜が明けてしまった。こんなに早く朝が来てしまっては、(まだ空に残っているはずの)月はいったい雲のどのあたりに隠れて宿をとっているのだろうか。