22/06/2026
【関連書発売のお知らせ】
つり人社より、
明日6月23日(火)に下記の本が発売になります。
『白いイトウ 開高健が釣りに目覚めた魚・自然・人』
佐々木栄松・著
四六判並製312頁 定価:2,970円(税込)
知る人ぞ知る名著が令和の時代によみがえる!
著者・佐々木栄松は1913年(大正2)北海道北見生まれの洋画家。
幼少期から独学で絵を描き、のちに釧路市の石版印刷会社で働きながら
水彩・デッサン・石版画・油彩などさまざまな表現方法を体得する。
終戦後は湿原に独り寝起きし、
釧路湿原の厳粛、神秘、燃え立つような生命力のある作品を描く。
作品中には空襲で失った幼い娘や自身の投影も見られ、独特の世界を形成する。
1960年代は美術作品と釣りを目的にソビエト連邦、欧州、中近東、南北米を巡る。
美術関係団体には属さず創作活動を貫き2012年1月11日、満98歳で生涯を閉じた。
同氏の作品は現在、
釧路市内の特定非営利活動法人佐々木榮松記念 釧路湿原美術館で展示されている
(開高健をイトウ釣りに案内した釣り関係資料の展示もあり)。
釣り人の間ではイトウ釣りの名手として知られ、
漫画『釣りキチ三平』「イトウの原野」では鳴鶴先生のモデルにもなった。
1968年(昭和43)5月、
旅行雑誌『旅』で初の釣り連載「私の“釣魚大全”」を執筆していた芥川賞作家の開高健は
佐々木栄松を頼り、釧路湿原で初挑戦にして「幻の魚」イトウを2尾釣りあげる。
これを機に二人は家族ぐるみの親交を結ぶようになり、
また釣りに目覚めた開高健は連載をまとめた『私の釣魚大全』を皮きりに『フィッシュ・オン』『オーパ!』等、
後世に残る釣り紀行作品の名作を生み出した。
本書は「初公開 手紙で辿る開高健・釣りの原点 幻の北海道開陽台文化人村構想」の記事を含む
ムック『Old Tackle Anglers 3』刊行を記念した書籍。
二見書房「釣魚名著シリーズ」『湿原のカムイ 幻のイトウを追って』(1980. 佐々木栄松著)の改題・復刻版であり、
今回新たに巻頭に著者の絵画作品、巻末に開高健が釧路湿原で初めてイトウを釣りあげた時のようすを著わした文章
「釣り人・開高健誕生の瞬間」を特別付録として収載した。
釧路の湿原を舞台に、洋画家がイトウ釣りを主題に文字で描き出す北の自然と人の情景。
2mを超える巨大魚、幻の白いイトウ、湿原で出会う不思議な人々、愛すべき釣り仲間たち、湿原の四季。
開高健も目にし触れ合い時には自らの作品にもした、その原風景とでもいうべきエッセイの数々は
本書の中で永遠の生を与えられ、本書の中でのみ読者が出会うことのできる貴重な湿原と人の記憶である。
※商品ページはコメント欄をご覧ください。